5人の人物の群衆劇。
役者さんたちの演技も良く(前半の生気のない表情が印象的)、タイトルやラストのセリフなども上手いなと思った。
何より生きていくことに寄り添ってくれる作品と感じ、大切にしたい作品の1つになった。
登場人物のように気持ちを分かり合える、自分を出せる人が近くにいたのは幸運だと思う。勿論その中でも1歩踏み出す勇気があってこそだけども。
個人的には大也のセリフが多く心に刺さった。
今は多様性を理解・受け入れよう。と言われ、「何の」多様性なのかに注目しすぎて、
「どんな」苦しさがあるかを知ろうとすることを忘れている気がした。
それぞれの事情や背景を完全に知ることは難しいけど、気持ちを分かち合うことはできるんじゃないかなと思う。そのために人は感情を持っているとすら思う。
ありのままでとはいうけど、状況によっては自分や誰かが傷つくこともあるわけで。
そんな今だからこそ複雑なことではなく、原点に立ち返って、相手を純粋に一個人として尊敬する気持ちを今一度大切にしたい。
印象に残ったセリフメモ。
・企画に沿うために踊りたくないダンス踊るのはそれこそダイバーシティじゃない。
・自分に正直とか言われてもその正直な部分が終わってるから。
・地球に留学してる感じ。
・誰も1人でないといいよ。
