また一つ出会えてよかった作品と巡り会えました。
自分が知らない世界を見せてもらい、そこには、今までの私が知らぬ間に見捨てたり傷つけたりしてしまったかもしれない生活がありました。
この作品の指向に限らず、自分が知っているものや正しいと思っていることだけを全てとして、人と関わっていることに気付かされるしんどさもありました。
けして否定される訳でもないのに、自分の感覚や考えを理解してもらえない息苦しさや、多数派に合わせて自分をごまかして嫌気がさす、あの時の自分の気分が描かれているようで、共感してもらえているようで嬉しくもありました。
まちがってないよって言ってもらえてるような、あの感覚です。
このいくつもの感覚を感じるために、これから定期的に観たい、お守りのような作品でした。
俳優さんたちの眼が凄かったです。
ガッキーのあんな眼は初めて観ました。大学生の男の子の眼も凄かったです。目の前に在るものを観ていないような。
いろんな水の表情が本当に魅力的に撮られていることにも、リスペクトが感じられてとてもよかったです。
