キモサベ

正欲のキモサベのレビュー・感想・評価

正欲(2023年製作の映画)
3.2
ラスト、夏月(新垣結衣)と啓喜(稲垣吾郎)、この二人の間 
たった机一つですが、それ以上の隔たりがあることは理解できるのです
ただ、もしその隔たりが“普通”という線引きであるとするなら・・・そこから先は難しい、答えが見いだせない、そんな映画でした

と言いますのは、もし自分がこの映画の中に置かれたとして、ここに登場する人々とどう接していいのか?どう距離をおいたらいいのか?・・・がわからなかったのです

例えば夏月にしても、それは親や友人と多少の摩擦があるにせよ、何か特別なことをを望んでいるのでしょうか?違うと思いましたし、
一方、啓喜にしたって、ここはあえて“検事”というお堅い職業を設定したように思えますが、妻子の問題は抱えているにせよ、彼を“偏狭”と決めつけるには、ちと可哀想に思えます

極端とか普通とか、多数とか少数とか・・・もう一度考えてみるきっかけにはなりました
キモサベ

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