気になっていた話題作品、ようやく鑑賞。
普通って何だろう?
多様性って?
好みや性格、生活スタイル、家族のあり方、生き様、誰一人として同じなんてないのに、似通った者同士互いに居心地の良さを求めて解り和えればいいんじゃないかな、と改めて感じた作品でした。
地方独特の凝り固まった価値観の中で生きづらさを抱えながら淡々と生きる夏月。
群れずに孤独を恐れず同級生も寄せ付けない生き方は、むしろ気高く感じる。
不登校の息子とそれを支える妻の奮闘に全く共感出来ない稲垣吾郎演じる寺井の自分の目線でしかモノゴトを捉えられない「目」の演技が凄いと思ってしまった。
秘めた感情を押し殺しながらも、共感してくれるどこかにいる誰かと繋がった時の安堵感。
解る人だけ解ればよい。のではないか?
履歴書やプロフィールに趣味を書く欄があるけれど、嗜好に正解なんてそもそもない。
他人を傷つけたり迷惑をかけたりしなければ心の中は自由であってよいのだと思う。