このレビューはネタバレを含みます
正直水に性的興奮を覚える人に共感はできないし、小児性愛の癖がある犯罪者はなんであろうと私は許せない。
ただ出発点がなんであれ、生きづらさは誰しもが持ちうるものだと伝わってくる。
持ちうるものだからこそ、「普通」や「正しさ」といった個人の狭い枠で他人を傷つけてはならないと思った。結局みんなそれぞれ変態の別個体だ。
「正しさ」の象徴かのような検事もしかり、「生きづらい」と感じているかは別としても正しさの武装でがんじがらめになっている。
そして、社会で思い描かれている「幸せ」に人生を縛られている窮屈な感覚が新垣結衣の表情から滲み出ていた。「恋人」じゃなくて互いを分かり合える「分け人」みたいな言葉があればいいのに。。。
「多様性」という言葉が軽く飛び交う現代に、どうやってその言葉に向き合うのか再考させてくれる物語。