このレビューはネタバレを含みます
「いなくならない」ことが普通と言う容疑者の妻。
でも、目の前には家族が離れてしまった1人の検事がいた。
これが、この映画のすべて。
理解されないマイノリティにとっては、理解されない日常が普通。マイノリティがいること自体が理解できないのが一般人の普通。なら一般とか普通って、本当にマイノリティとは違うの?みんなどこか違って当たり前のダイバシティの考えって何?いやいやみんな、結局どこか違うだろ。
検事役の稲垣さんが、容疑者の小児性愛者に尋問するシーンは、昨年の芸能界のスキャンダルとカブるところもあり、考えさせられました。小児性愛は犯罪、でも水フェチは嗜好、ぜんぜん別物なのに誰も理解しようともしない。
人々が抱える矛盾を描いた作品だと思いました。
出演者のみなさんものすごく自然体でよかったと思います。