正欲のとりこのレビュー・感想・評価

その特異性の大小に拘わらず人にはそれぞれの指向（フェティシズム）がある筈で、誰しもが相応の生きづらさを抱えているのであろうことは理解しつつも、この常に「普通」に擬態しつづける感覚というのはなかなか理解され難いものなのだろうなあとも思う、もう慣れたが。「正しくない欲」を抱くことはなんら悪いことではないし、「正しい欲」を持てた人間のその圧倒的な正しさはときに人を殺すかもしれないことを全人類が自覚すべきだと思う。