Byleth

ウィッシュのBylethのレビュー・感想・評価

ウィッシュ(2023年製作の映画)
4.0
ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ長編アニメーション映画第62作目にして、ウォルト・ディズニー・カンパニー創立100周年記念作品
予告編が公開された時から楽しみにしていたのだが、Rotten Tomatoesの批評家評価が49%とヤバいにも程があるレベルの低評価だったので少し警戒はしていたが、そんなに酷い映画では無かったと思う。何なら100周年記念作品としては普通に楽しめるレベルだが、それに相応しい傑作かどうかと言われたら、その立場は既にピクサーの『マイ・エレメント』や同時上映の短編映画『ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出』に取られてしまっていると言ってもいい程だと思う。
物語はどんな願いも叶うと言われているイベリア半島のロサス王国を舞台に、主人公となるディズニー・プリンセスポジションのアーシャがディズニー・ヴィランのマグニフィコ王と国民の願いを賭けて戦うというMCUやスターウォーズのようないわゆるヒーロー系となっている。正直ストーリーに関してはやや不満点はあるもののプロットとしてある程度は成り立っていたと思う。
キャラクターについては主人公のアーシャとマグニフィコ王が魅力的に仕上がっているものの、アーシャの性格は少しスターウォーズシリーズのレイにそっくりな部分もあるなと思った。アーシャの友人グループティーンズは『白雪姫』の7人の小人にインスパイアされたキャラ造形だが、ただのパクったのが分かるくらいに主人公とヴィランとはかけ離れたデザインになってて笑ってしまった
ディズニー映画で重要な音楽としてはアーシャとマグニフィコ王の単独ソングは心に残る良い曲に仕上がっており、生田絵梨花氏と福山雅治氏の歌唱力と掛け合わせて良く出来ていると思うが、『リトル・マーメイド』『美女と野獣』『アラジン』『塔の上のラプンツェル』『アナと雪の女王』『モアナと伝説の海』の名曲には後一歩の所でとどかない部類になってて物足りなさはあった。
同じ集大成作品である『スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』には及ばないが、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ62作の伝説に一区切りをつける作品としては上出来だと思う
ディズニー100周年おめでとう、伝説は、永遠に
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