今日で全米公開から20周年を迎えたウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ長編アニメーション映画第45作目
この作品が公開された当時はディズニー第二次暗黒期という状況で、ディズニー自身『パイレーツ・オブ・カリビアン』などの実写映画や当時はまだ子会社ではなかったピクサーに力を入れていたために本業であるはずのウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオが疎かになっていた時期に制作されていた事もあり批評的にも興行収入的に失敗したのは残念だった事だろう。
日本ではビデオスルーになっていた事もあって全く知らなかった人も多かったであろう。事実私も存在自体は知っていたものの観たことは無かったのだ。
ディズニーとしてはミュージカルを取り入れつつもお話は少し異風で、かつてアメリカ映画界で流行していた西部劇映画の要素を取り入れた作風だった。私としては『ズートピア』みたいな完全な擬人化ではなく、ディズニーが動物キャラを使って西部劇のアニメ映画を作ってみましたという感じだった。
何よりこの映画で存在感を発揮したのはやはりというか『リトル・マーメイド』『美女と野獣』『アラジン』『ノートルダムの鐘』『ヘラクレス』『塔の上のラプンツェル』のアラン・メンケンによる音楽だろう。劇中歌は『リトル・マーメイド』『美女と野獣』『アラジン』などのクオリティには遠く及ばないが、作中に合わせた雰囲気の曲で落ち着いているだろうなと思った。
