さっちー

ウィッシュのさっちーのネタバレレビュー・内容・結末

ウィッシュ(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

マグニフィコ王は皆の望みを投影して象られた一番の犠牲者かも。
力を持たない群衆が寄って集って望んで捨てて。
最恐のヴィランとはいえ完全な悪は作中に登場せず自分の正義の探求のすれ違いに過ぎなかったし、物事の対立の縮図でかもしれません。
テンポが早く、感情がついていかないくらいのスピード感でストーリーが進み、
肩入れするような、共感ポイントの高い登場人物が出てこなかったのもすごく良かった。
見終わった後に嬉しい/悲しいといった感情が湧き上がってくるのではなく、誰のものでもないのがなお良い。
オマージュも素敵。
100周年に持ってくるテーマ、付随するメッセージ、歌、時代、絵、人種、過去作、声優陣の丁寧さ、ディズニーのブレなさ。
計算され尽くされた良い作品に触れた。

ワンス・アポン・ア・スタジオ -100年の思い出が最強の惹きだった。
さっちー

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