雨のなかの男

ウィッシュの雨のなかの男のレビュー・感想・評価

ウィッシュ(2023年製作の映画)
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Disney+で娘と鑑賞。割と序盤から魔法の力で動植物たちがベラベラ喋って歌ってる姿が印象的だった。『リトルマーメイド』のような人外の世界ならいざ知らず、歴代のプリンセスたちがその心の清らかさで意思疎通してきた動物たちを、呆気なく喋らせるんだなあと意外に思った。とはいえこの言葉(あるいは歌にして声に出す)というのが意外と重要で、民衆たちは王様の緑の魔法に縛りつけられても屈せず意思表明し続ける。別に上手いことをいってるつもりはないが、昨日、ソフィア・コッポラの『マリー・アントワネット』で飢えた民衆に連行された王族の姿を観た俺にはタイムリーだった(城ん中はもうめっちゃくちゃよ)。100周年作品の割に小綺麗にまとまりすぎてる気がしなくもないが、娘が真剣に見入っていたからいいか。エンディングロールの歴代ディズニーキャラを出す演出も物語とは直接的に関係ないものの、娘にマウンティングをする場面として楽しませてもらった。「お父さんは色々ディズニーを見てきたのよ」。そう言って自慢しようとしたが「『ふしぎの国のアリス』の猫だよ」とか適当な言い方だし『ズートピア』のタイトルをマジでど忘れして出なくって色々悲しかった。
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