ゆっこ

ひとりぼっちじゃないのゆっこのネタバレレビュー・内容・結末

ひとりぼっちじゃない(2023年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

コミュニケーションが苦手なススメとアロマ店を営む謎の女性・宮子の物語。
映画というよりインスタレーションアートを鑑賞した感覚に近い。
恋愛というより母性を求めていた男の話だろうか。
劇中では「みやこさん」としか出てこないためピンと来なかったが、「宮子」と書くのかと知る。名前が「子宮」そのものじゃないか!彼女は「子宮」の擬人化かも、と思えてきた。
彼女の部屋のシーンで流れていたであろう音楽も「まるで胎内のようなコポコポ音」(うろ覚え)とクレジットにあり、彼女の部屋自体がまるで胎内のようだった。
劇中にでてくる「キリン男」がただ飢えている人が望むならただ自らを捧げる姿に共感する、と話していたように彼女は好きだからとかではなくただ受け身であり続け、ただススメがやきもきしているだけだったが、わだかまりがあった母とも打ち解け彼なりに彼女の元を去るを決心できた展開は良かった。
また訥々と話すススメ役の井口理さんだが、聞きづらいということがないので日頃歌をやっていると台詞回しにもきいてくるんだろうなと素人ながら思った。
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