えー、毒リンゴ食った直後くらいのタイミングで寝てしまったんですが白雪とジョナサンがキスしたシーンで目覚めました
俺を白雪姫と呼んでください
まずディズニーの映画でこれを言ってもなんの擁護にもならないと思うが、一本の映画としては特段面白くもなければ地獄と評するくらいつまらない訳ではない
しかしアニメ版の白雪姫の実写化として見れば、ひっでぇ映画だな、と思った
というかおとぼけを喋らした時点で俺の中のこの映画の評価はうんこちんちんバカ穴るである
あいつ喋ったらそれはもうおとぼけではないでしょ
誰やねんマジで
あれ成長とかじゃなくてキャラクター性の否定でしょ
王子をカットしたりアニメ版はパーソナルな物語だったのに無駄に規模を広げてそれでアニメの要素をぶちこんでいるので訳がわからない
レイチェルゼグラーの言った通りリスペクトなんて存在しないんだなと思った
アニメ版は今年の2月くらいに見たので、とても深い思い入れがあった訳ではないが、それでも90年前とは思えないほどアニメーションのクオリティも高く、白雪姫のキャラクター性も面白かったという点でアニメ版を評価しているので、こうも変な改変をされると嫌悪感がある
Filmarksを始めて以来アニメとドラマ以外で、映画作品にスコア☆1を付けたのは本作が初めてである
過去にも低いスコアをつけた映画作品はあるが、好みの問題もあったり少なからずいい点を見つけれたので最低評価を付けたことはなかった
じゃあ本作にいい点なんて全く無かったのかと言っているのかと聞かれると、実はそうでもない
まず1つ目、ハイホーのシーン
視覚的にも楽しく歌も良かった
小人のキャラクター性もよく出ていたのであそこはいい
2つ目、女王のビジュアル
ガルガドットは美しいですね、素晴らしい
尚且つアニメ版の女王のイメージにピッタリ、海外だと色々言われてるみたいですがあの女王だけは価値あると思う
3つ目、動物のCG
かわいい、以上
4つ目、セット
建物のセットは良かったが、それを活かし切るほどのミュージカルと演出には思えなかった
カラフルで視覚的には良かったと思う
5つ目、白雪姫の吹替
吉柳咲良さんの演技はすごく良かった
アニメ版の小鳩くるみさんの声にも近く、白雪の絶望の中でも希望を持っている演技がよくできていたと思う
歌も良かった
そして6つ目、白雪姫の髪が短い理由
この髪が短い理由だが、女王に召使いにさせられ髪を切られたと言う描写、序盤に出てきたこの一点に置いては「あれこの映画良いんじゃね?」と思わせてくれるほど評価したかった
確かにアニメ版では短い理由は言及されていなかったし、女王に召使いとしてコキ使われていた描写もあまりなかったので女王の冷酷さと白雪の置かれている境遇の両方の描写がするのはよく出来ていると思った
上記の通りぶっちゃけ良い点もあったので☆1よりスコアを上げようと過去の低評価レビュー作品も思い返したが…それでも俺の中ではこれ以上上がらない
本作にはつまらないとか嫌いとかじゃなくて、ある種の呆れのような感情がある
酷いじゃなくてひっでぇである
ある意味この映画は私にとって特別だと言えるだろう()
まず開始数分、この時点であぁダメだなこの映画と思った
スカスカの画面の中に壮大なbgmと白雪家族の歌で始まる
この時点でもうミュージカルとしてダメだと思った
やるなら画面がスカスカなんだからbgmは消すべきだと思う
最初以外でもこの映画のミュージカルシーン全てに言いたいのはずっと画面がスカスカだと言うこと
なんの工夫も感じられないしキャラクターの心情の表現としても微妙
白雪とジョナサンの歌パートはぶっちゃけ会話でも成り立ってしまうと思う
セットはいいのにずっとそれを活かしきれてなくて、退屈でしかなかった
歌をカットしてセリフ数個で片付けた方がまだテンポよく進んで良かったのでは?と思う
脚本もガバガバである
女王が魔法でどうこうしたとか言っておけばまだ辻褄が合うのになんか知らんけど確実にそんなに遠くない過去に白雪姫を見ているのに街の人間が白雪姫を忘れていたり、なんか女王の言うことを聞いていたのに白雪姫がちょっと何か言っただけで寝返ったり城の警備がガバガバだったりとてもツッコミどころも多い
ベタだけど真実の愛で魔法が解けるなら信じる心があんたの魔法に打ち勝ったんだ!みたいにするか白雪が正義の魔法使いに覚醒するとかの方がいいと思う
人ん家に入って汚れた状態で人ん家の布団に入って起きた後も自分は掃除をせずに指示してるだけとかいう制作段階で誰かおかしいと思わなかったの?という点もある
この辺はリスペクトが無いとか製作時のリベラルな考え方が影響したとかあったけどそれを考えともなんでこうなったか謎
アニメ版の絶望的な状況の中でも明るい声と顔で希望を持って芯のあった可愛らしいキャラクターとは大外れである
そりゃ部下のいるジョナサンとか鹿にパンを分けてあげたり街の同い年の子と交流したり優しい描写はあって、それで優しい人間だと作中でもなっていたのだがだとしても優しいキャラクターとしての描写として弱すぎる
そもそもジョナサンだってかっこつけてるけど思いっきり人に見つかってるのが引っかかったし、あそこでなんか急に現れた鹿にとりあえず手持ちの食べ物を渡すのも不自然。王宮育ちがサバイバルテクニックがあるとは思えないので愚行にしか見えない
登場人物も魅力的に見えなかった
女王はビジュアルこそ良いものの、魔法の鏡とかいうチートアイテムと魔法が使えるなら小娘1人余裕でぶっ殺せるとしか思ないのに回りくどいやり方ばっかりやっててなんやねんこいつと思った
白雪姫はアニメ版のいいところが全て潰されている
なんか世間知らずって感じ
小人も活躍してるようには思えなかったし7人の山賊も出てきた意味がわからない
なぜ白雪1人で女王に立ち向かうのか、山賊+小人+魔法を取得した白雪+正気に戻った市民たちvs魔物を引き連れてきた女王のクライマックスバトルとかの方がぜってぇ盛り上がると思う
なんでレスバでボコボコにされて発狂しながら魔法の鏡叩き割って吸収されてんだよなんで吸収されたんだよ唐突すぎて意味が分からなかったここ
やっぱ王子様出すべきだよそれかジョナサンが実は王子様だった的なさ
アニメ版でも推しキャラクターだった狩人の出番がちょっと増えてたのは嬉しかったがそれだけである
ラストの真っ白な服着てる訳わからんシーンの個人的解釈としては
・白雪とジョナサンの結婚式←違ったしそうだとしても全員白服はおかしい
・白雪だから全員白服←雪の嵐を生き抜いた強さを讃えてが由来なので違う
・同じ格好して仲の良さを表している←意味が分からないしテーマから逸れてる
いいところもあったけどそれを掻き消す勢いでそれ以外が本当にダメだった
こんな映画、いやこんな体験は二度とないだろうのでレイチェルゼグラーがやらかしてくれたおかげでそれからずっと追ってた数ヶ月間は、逆に貴重な体験だっただろう
ある意味感謝しなければならない、オチも含めてこの体験に金を払った価値はあると思う
ある意味歴史的クソ映画をこの目で見たという事実は、誇りに思うべきかもしれない