このレビューはネタバレを含みます
強烈な反戦映画。没入感が半端じゃない。汗と皮脂の臭い、土、血、硬いパンの味、寒さ、疲労感。
戦争の機械的な側面を強調するためか終始単調に進んでいくから最後まで観ない人多いんじゃないか。つらくてとかじゃなく退屈で。日本だとサブスク限定配信だし。その分絶望感が蓄積していく。
ラストの主人公の死体が体感1分くらいただ映されるだけの演出すごすぎる。劇中に似たような死体のカットなんて無数にあるのに。その間色んなシーンがフラッシュバックしたり、別にただの死体に見えたり、感情を行ったり来たりさせられる。脳内で勝手に映画を作らされる体験。
カット死亡シーンと主人公死亡シーンで絶望させに来すぎてると一瞬思ったけど、最後の死体演出まで含めてめちゃめちゃ洗練されてる映画。かっこいい。