本年度アカデミー賞で作品賞にノミネートされていたので観た。
第一次大戦下、友人と共に意気揚々と志願兵として西部戦線に乗り込んだ若き兵士パウルが、想像を絶する悪夢のような体験をすることになる。
今まで戦争映画も色々観てきたけれど、技術の進歩のせいなのか果てしなくリアルで壮絶でとにかく辛かった。全員役者で作り物であることを忘れる臨場感。戦車のシーンとか、あんなの初めて観たよ。
それまでの空気をぶった斬る独特な音楽も印象的。スクリーンで観たらもっとすごかっただろうな。
パウル役のフェリックス・カメラーの冒頭と最後の顔つきや身体が別人のようだったのにも驚いた。戦争は人間を壊す。
これが実際に起きたことで、今も戦争が続いてる現実。あのラストにもため息しか出ない。しばらく引きずりそう。