抹茶マラカス

西部戦線異状なしの抹茶マラカスのレビュー・感想・評価

西部戦線異状なし(2022年製作の映画)
4.0
第一次世界大戦。それは歴史を変えた兵器が続々投入され戦争のあり方を変えた戦争。
その象徴ともいえる塹壕を舞台にしたドイツ軍兵士の物語。無論、ウクライナに端を発する現在の戦争に対する痛烈な批判でもあるのだが、それ以上にやはり戦争、そして人間の在り方、愚かさを示し続けている。
クリスマスまでには帰れる、はこの戦争の泥沼化を示す有名な文言だが、そう思ってる段階でのあの戦車の登場なんかは本当に絶望的な気持ちになる。
一方で、つい最近再放送されたNHKの「映像の世紀」を見てしまったのが運が悪かった。本物の映像の迫力、何かそこに籠る力には勝てなかった気がする