せいけ

西部戦線異状なしのせいけのレビュー・感想・評価

西部戦線異状なし(2022年製作の映画)
5.0
戦争の歯車として前線で戦う若者たち
粗雑な戦略とシステムの中でまざまざと冷淡に人が死んでいく過程が描かれる
美しい撮影が残酷さに拍車をかけるかのよう
視界も明るくないまま、ただ闇雲に前線を駆ける姿はまさしくゴールの見えない戦争を表している
100年以上前の出来事なのに、今もなおタイムリーな映画になってしまうとはどういうことか
文字通り現実世界でも繰り返される愚行
このような映画が必要でなくなる世界になってほしい