●着飾らない自伝映画
巨匠スピルバーグの自叙伝。彼の作品は大好きなので本作も心待ちにしていた。
▶感想
良くも悪くも地味
本年度のアカデミー作品賞にもノミネートされており、批評家からのウケも良い本作ではあったが、個人的にはまずまずかな。
スピルバーグの今の功績を目の当たりにしている我々にとっては、彼のミニマムな過去を意外に思う。映画との出会い、度重なる引越し、初めての恋愛、両親の離婚など、凄く親近感の沸くストーリーだった。
スピルバーグが映画にはまるルーツを辿った幼少期とラストシーンはかなり好きだった。
完全にスピルバーグの経験から紡がれるストーリーのため、他の自伝映画にありがちな突飛な展開は皆無。スピルバーグの作品の中でもかなり地味目ではある。
せっかくここまで忠実な自伝映画なら、本名でやってくれた方が親近感がわいて良かったのにとも思う。