いくた

フェイブルマンズのいくたのレビュー・感想・評価

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)
3.8
●着飾らない自伝映画

巨匠スピルバーグの自叙伝。彼の作品は大好きなので本作も心待ちにしていた。

▶感想
良くも悪くも地味

本年度のアカデミー作品賞にもノミネートされており、批評家からのウケも良い本作ではあったが、個人的にはまずまずかな。

スピルバーグの今の功績を目の当たりにしている我々にとっては、彼のミニマムな過去を意外に思う。映画との出会い、度重なる引越し、初めての恋愛、両親の離婚など、凄く親近感の沸くストーリーだった。

スピルバーグが映画にはまるルーツを辿った幼少期とラストシーンはかなり好きだった。

完全にスピルバーグの経験から紡がれるストーリーのため、他の自伝映画にありがちな突飛な展開は皆無。スピルバーグの作品の中でもかなり地味目ではある。

せっかくここまで忠実な自伝映画なら、本名でやってくれた方が親近感がわいて良かったのにとも思う。
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