EPATAY

フェイブルマンズのEPATAYのレビュー・感想・評価

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)
3.9
年間ベスト10には入ってこないだろうけど、10年後にも思い出すであろう映画だった。

スピルバーグの自伝的映画といえど、シンプルにエンタメとして面白いし、そこに且つスピルバーグが言うからこその説得力みたいなものが加わるのでさすがにパワーがある。

幼少期の頃の話は思い出補正的なのがかかっている感じから主人公が成長していくにつれ記憶の解像度が上がっていくような感覚をああいうふうに表現できるのはやっぱり巧すぎるし、そこに真実を写すフェルムと嘘をつくフィルムという一見矛盾しているような自己分析を入れ込んでくるのも巧いよね。

からの“映画を信じる”ことを描いたラストショット。スピルバーグじゃなきゃこんな説得力出ないよ。




川崎のTOHOで観たんだけど、自分映画通っすアピールがしたくてたまらないマンズが多くてしんどかった。小ネタや引用(誰でもいま小ネタ入れたな、昔の映画を引用したなってわかるところ)でわざとらしく大きい声で「ハッ!」ってよくわからん笑い方してみたりとかカッコよくないから辞めたほうがいいよ。

字幕監修に戸田奈津子って出た瞬間に周りに聞こえるように溜め息ついて「なっちゃんか〜ダメだぁ〜」って言ったやつがキモキモのキモで一番キツかった。
EPATAY

EPATAY