エンドロール

フェイブルマンズのエンドロールのネタバレレビュー・内容・結末

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

スピルバーグの自伝的作品と聞いて想像していたものとは、少し違っていた。思えば「フェイブルマンズ」とは「フェイブルマン一家」なので、その名の通りフェイブルマン家の一時代を切り取ったお話であった。
ミシェル・ウィリアムズの赤リップが印象的な蠱惑的魅力。家族のためよりも自信の愛のために生きることを選ぶのも頷ける。ハマり役だった。
冒頭でサミーが映画の魅力にハマり、自分で作るようになるあたりや、ラストでジョン・フォードに出会うエピソードが逸話っぽくて、そういうものばかりが詰まった映画を自分は期待していたのだなと思った。これはこれで、それなりに良かったです。
偉人と呼ばれる人も皆、無名の幼少期があったんだと思うと感慨深く、夢ある若者たちに頑張って欲しいと思う。

他のユーザーの感想・評価

そこで終わるのか…!と映画はいいところで終わるに尽きますね
最初ワクワクして、おいおいこれなんの話なんだ…?からの、ぐわあああってきて終わる
ち

ちの感想・評価

3.7
全部必要なシーンなのは分かるけど、基本的に派手なシーンが少ないから途中気が逸れた。こういうタイプの映画たまには観てもいいかな、って感じ

母親が映画観るのに支障にきたすレベルで生理的に受け付けない人間でした。監督ごめん。

ロッカーのシーン良かった。
しん

しんの感想・評価

4.2
映画愛に溢れた映画を映画館で観る至高。

芸術と科学の間に生まれ落ちた子。
家族や学校、色んな葛藤を抱えて育っていく。幼少期から映画の仕事に携わる大人になるまでを辿れる。

幼い頃に初めてみた映画を観る釘付けの目。親としては変なモノ見せちゃったかなって思っているものが人を大きく変えるものなこともある。

あの現像がめんどくさい時代に、それでも熱中し続けた人がいる。あの時代での人々の盛り上がりも良い。そして今の映画時代があるんだなと。

実話を元にしてるということで、スピルバーグは戦争映画から始まった人なのかな。
そうなると、まだ観てないシンドラーのリストが少し気になってきた。
eve

eveの感想・評価

-
なにがとかどこかとかは言えないけど良かった...
観客にもわかるように考えられてる脚本すごい。

バビロンみてからちょっと映画史本読んだりしてみたから、編集してるシーンとかワクワクした
はるな

はるなの感想・評価

5.0
スピルバーグは映画で語る
その点において唯一無二でいて最高峰
なのに、それでいながら普遍的
なんか野暮な気がして話すのも勿体無いような、でも語るのが楽しい
二律背反で感情の振れ幅が凄い
ラストカットは失笑しながら感動もするという
hide51

hide51の感想・評価

4.8
 スピルバーグ監督の映画を追いかけ続けている自分にとって、宝箱のように素敵な作品だった。

 少年時代に映画館で体験した思い出を原動力に、取り憑かれたように8ミリフィルムで撮影する姿に、未来の大監督の兆しが。

 フィルムをツギハギする中で知ってしまう真実にびっくり😲
 ラスト付近で出会う人物との逸話が、短いながらも心に残ります。

 まだまだスピルバーグ監督は、尋常でないレベルの作品を創り出してくれる!!
ゆうき

ゆうきの感想・評価

4.0
天才監督はどうやって映画の世界にのめり込んでいったのか、天才監督の育った家庭はどういったものだったのかユーモアを交えながらスピルバーグ監督からの目線で描かれていて楽しく見れました。
題名の通り、自伝というよりは〝フェイブルマン一家〟の話だった。
自分が揺さぶられた映画のように、他人を揺さぶった映画を撮れた。ロッカーのシーンで、その快感を知ってしまったのだろう。

サミーのフィルム作品への、葛藤と執着と快感の演技が凄まじい。
出来事には全て意味がある!!!
辛い事も苦しい事も全部浄化できる映画!
油売り

油売りの感想・評価

5.0
映画と出会い作ることにのめり込んでいく少年時代。
映画によって満たされる思春期時代。
環境や人間関係の変化によって、映画を作ることに様々な葛藤を覚える青年時代。

序盤は"さかなのこ"を思い出しながら、やっぱり子供の頃から少し変わった感覚の持ち主だなーと楽しく観られる。
優しい両親、かわいい妹たち、溢れ出す才能、とてもハッピー。

まぁ、それだけで終わるはずもないんだけど。

全体を通して演技が素晴らしくずっと飽きずに観られる。構成が良いのか2時間半があっという間で、まだあと1時間は観るつもりのところで終わってしまうのが残念に感じるくらいの作品。
こういうところが映画の作り方を熟知した監督の手腕なんだろうなと感心する。


スティーブン・スピルバーグ監督の自伝的作品。なんて劇中では一言も語られないのにドラマチックというよりは抗えない環境に振り回されるところがリアル。
そして、劇中で何度も「誰にも言わない」と約束しているのに、時効か脚色か堂々と映画にしちゃっていいの? とくだらないツッコミを入れてしまった。


2023年 24本目。 HUMAXシネマズ横須賀にて視聴
「フェイブルマンズ」の感想・評価を全て見る

エンドロールさんが書いた他の作品のレビュー

バニシング・ポイント 4Kデジタルリマスター版(1971年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

往年の名作がスクリーンにかかると聞けば可能な限り駆けつけたい。だから行って来たのだが、なかなかのトンチキ映画だった…。
初公開当時熱狂した人にとっては、これこれ!となるのだろうが、2023年に初見の身
>>続きを読む

コンペティション(2021年製作の映画)

3.5

ポスターのキャスト名に書かれた、受賞歴が鑑賞後には笑えてしまう。この名優たちでオスカーを皮肉りながら撮影していたかと思うと…!
映画の制作現場を描いたという共通点で比較して良いなら、「バビロン」よりず
>>続きを読む

オットーという男(2022年製作の映画)

3.5

オリジナルは多分未見。
トム・ハンクスが少し苦手なのでどうしようかと思っていたが、観たら普通に感動した。
序盤の面倒臭い人物として描かれているオットーも嫌いじゃなかった。融通という概念は一切存在しない
>>続きを読む

皇帝ペンギン ただいま(2017年製作の映画)

3.9

HDDを整理するため、WOWOWの録画を。吹替版。オリジナルは未見。
可愛すぎる!あのフォルムはずるい。でもとんでもなく苦労している彼ら。1シーズン限りのファミリー。翌年はまた、違う相手と子育てをする
>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.0

アカデミー賞総ナメなのもそうだし、ここでも高評価。皆さんすごいなー。自分には情報量が多すぎて少し難しく、とても疲れてしまった。
最初は楽しく観られていたのだが、やっぱりマルチバースが出現してから、この
>>続きを読む

パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

いつか観たいと思っていたら、日本最終上映となり1週間限定公開というので行って来た。サービスデーも適用されず、Amazonprimeで観られるというのに混んでいた。両隣が埋まりなんだか緊張してとても疲れ>>続きを読む