このレビューはネタバレを含みます
肌に馴染む映画だった
映画にのめり込む幼少期のシーンは「ザ・映画に魅了される少年」って感じの胸踊る演出で構成されているの、それだけ思い入れが強いのかなと思った
人生を要約して1本の映画に編集する気分で作ったのかな
鏡の中に、家族がバラバラになるシーンをカメラで撮影する自分を幻視したカット 日々を客観視する自分の傾向と自伝的映画を撮っている自分を合わせて自嘲的に表したシーンだったり
人生に伏線はないけど出来事と出会いは繋がっていくって感じ
最後の終わり方も映画なら物足りなさを感じるけど、人生ってフィルムを編集して完結を描くならああするのかなって思った
画の質感もオールドな感じ
やっぱり鏡のカットと窓を伝う雨を手に映したカットは感性がそのまま現された感じでゾッとした 今日1日思い出してはゾッとすると思う