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フェイブルマンズのTheylivebynightのレビュー・感想・評価

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)
4.2
ほのぼの物語かと思いきや、とんでもない。真実を映し出し、虚構をつくりあげる映画の魔力が描かれる。最後の上映のあとのロッカー前のシーンは分析も感情も追いつかないけれど、納得させられてしまう不思議。キレキレのヤヌス・カミンスキーも素晴らしい。

スピルバーグが古典映画をめちゃめちゃ観てきたこともよくわかった。スピルバーグ自身の作品とあわせて、今年、フェイブルマンズ触発鑑賞をすることに決めた。

ひとつだけ気になるのは、ミシェル・ウィリアムス過剰。家族を置いていく自由な母を受容するプロセスが、スピルバーグのなかでまだ終わっていなかったのかもしれないと、ふと思う。
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