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コット、はじまりの夏のTheylivebynightのレビュー・感想・評価

コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)
4.1
繰り返される日常のなかで、少しずつ生まれる変化。反復を信じることで、閉ざされた少女や大人たちの心が開いていくことが、丁寧に感じ取られる。喪失の哀しみと、ただその存在がそこにいることによって起きる変化。ラストシーンは予想通りだとはいえ、胸をつかまれた。

貧しい家の少女が、母の従兄弟の家にひと夏、預けられる。かつて息子を失った哀しみを抱える老夫婦に世話され、愛されることを知った少女は、夏が終わり、生家に帰されたあと、老夫婦のもとに戻る。
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