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フェイブルマンズのtubure400のレビュー・感想・評価

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)
3.4
最近、子育てにおいて、子供に、自分が幼少期に感じていたような、マジカルな感覚というものを、きちんと味あわせてあげられているのだろうか、という疑念を抱くことがある。『フェイブルマンズ』の冒頭、幼少期の主人公が、両親と映画を見に行って、その魔法に取り憑かれるシーンから涙が止まらない。映画なりおもちゃの電車なり、何かに気持ちを奪われている子供の表情、というのは、本当に素晴らしいものだ、と思った。

そこから、主人公の成長、両親の不和、深刻な家庭問題、アメリカン・ハイスクールにおけるいじめ、などを経て、映画としての魔法がじわじわと解けていく感じがあって、だんだん真顔で見る感じになってくるんだけれども、ラスト・シーンはすごく好きだった。
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