フェイブルマンズのなまけもののレビュー・感想・評価

スピルバーグ監督の自伝的映画、というと映画制作で成功していく話を真っ先に想像したけどそうではない。
映画との出会い、夢中で映画を作った子供時代、揺らいでいく家族関係、良いことばかりではなかった学生生活…映画作りが好きな少年の人生を描いた、良い意味で地に足のついたストーリーだった。

何か大きく感情が揺さぶられるわけでもなく、大きな事件があるわけでもなく、出来事を割と淡々と描いている。それが2時間半続くにも関わらず、飽きることがない。そんな魅力のある不思議な作品だった。