ブルースたかぎ

フェイブルマンズのブルースたかぎのレビュー・感想・評価

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)
3.5
思っていたのとは少し違いました
自伝的作品だそうなので、そりゃそうかも知れませんが
抑揚のドラマよりも史実に忠実にといった感じですかね
雰囲気的には、僕を育ててくれたテンダーバーって映画に似てたかな
いろんなことがあっていろんな人がいて生きていく
映画作りに情熱を注ぐサミーが主人公でしたが、映画作りががっつり主軸というわけではありませんでした

私は終始、主人公よりも主人公の両親に目が行きました
序盤から悲劇となる展開が予想できた
父ちゃんめっちゃいいお父さんやん
良い人やからより辛い
良い人が傷つくようにできているこの世界は

途中イケメンくんが(たぶん)マリファナを吸っていうセリフが好き
「この世界はままならない、自分が無力だと知る、でもそれで良い」

人生の展開は予想できず
時に意味が分からないくらい理不尽なことも起きる
自分の力ではどうしようもないことばかり
そんな過酷な旅路の中、好きなことを続けた少年とそれを見守った良き父の物語でした

ポールダノとミシェルウィリアムズが夫婦役って良いよね