JackBurton

ナイトライド 時間は嗤うのJackBurtonのレビュー・感想・評価

ナイトライド 時間は嗤う(2021年製作の映画)
5.0
94分という短い時間ながら、麻薬取引から足を洗ってカスタムショップを開くため、主人公の最後の取引をリアルタイムかつワンショットで描き出したクライムアクション!
リアルタイムもので見たと言ったらニックオブタイムくらい。しかしこの作品は初めから終わりまで全てリアルタイムで描くという!まずそこが映画に深く入り込めるポイント。またワンショット(のように)撮られているのもまた良い点。と言っても繋ぎは3,4箇所という凄さ。
殆どが運転する主人公のショットで電話の会話で状況が分かり物語が進んで行くので、退屈に感じる人もいるだろうがそこがまたリアルというか緊迫感が凄い!その取引を疑似体験したような感覚にも陥る。

ベルファストのドラッグディーラーであるバッジは恋人のソフィアと共に足を洗う為、最後の取引で大金を手に入れ友人と共にカスタムショップを開く事を夢見ながら現場に向かう。
だが途中尾行されていることに気づき、仕方なく手下に取引をさせることに。順調に思えた取引もブツを積んだバンが盗まれた事で急変。0時までにバンと買い手を見つけなければならなくなる…

始めの「マイケルマン監督の傑作は何か?」の議論で"ザクラッカー真夜中のアウトロー"をチョイスした主人公が最高!!ここからもう引き込まれた!
マン監督の作品に対するオマージュが良いし、サントラもどこかタンジェリンドリームを彷彿とさせる80'sシンセサウンドのようで最高だった。登場人物の1人にグラハムがいたり、マイアミバイスのセリフを入れるなど相当好きなんだろう。

マン監督好きの方には是非見て貰いたい作品!
JackBurton

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