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銀河鉄道の父のMTのネタバレレビュー・内容・結末

銀河鉄道の父(2023年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

場面と場面の繋がりが飛びすぎていて、私は入り込めませんでした…。
でも劇場では皆さん泣いていたので、自分が合わなかったのかなと。

今の時代に改めて、子煩悩なああいった父親像を描いていたことはとても素敵でした。実際のお父様も色々活躍されていたみたいで、『銀河鉄道の父』と銘打つなら、もうちょっとお父さんにフォーカスしても良いんじゃないかなと。ちょっと散漫な印象を受けました。
泣かせようとしてくる演出が透けて見える上に、物語の動きに感情移入ができないものだから中々しんどかったです。他の方の感想でもありましたが、ずっと白けて観るしかなく…。

特に、認知症の祖父を妹が叩いてから抱きしめる流れが怖すぎました。病気で本人が一番どうしようもないのに「綺麗に死ね」はあまりにも酷いです。介護の大変さからくる思わずの一手なら肯定できなくとも理解はできるんですが、どう考えても手を出した妹がそういう立場にも見えないし、そこから死を受け入れるよう諭し抱きしめる流れにも鳥肌が立ちました。音楽と無理やり進む脚本でそれっぽく見えてるだけで行動も言ってることも無茶苦茶でしょう。妹がおかしな人にしか見えなかったです。映画として妹を正しく綺麗に死なせていましたが、その空々しさがより祖父を平手でうったシーンと比較してしまい、映画全体の説得力が消えてしまいました。


こんな感じで色々「??」となる所が多く入り込めず。うーん…。現実の彼らの話や原作はそんなことないとは思うんですが、別にこの映画だけで判断するなら良い話ではない気がする。
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