宮沢賢治の生涯にフォーカスした作品は数あれど、父親にフォーカスを向けた作品は珍しいのではないか。ともかく父親の親バカっぷりにほのぼのする作品。子供のわがままを否定しつつも言いなりになってしまい、我が子の作品をバカにする人に怒りをぶつける。良い父親なのかは分からないけど、私だったらこういう父親になりたいと思う。
父親役の役所広司はまさに適役だったと思うし、何より宮沢賢治を演じた菅田将暉が凄すぎる。見てるこちらも笑って泣ける演技をする。そりゃあ役所広司が菅田君のおかげでいい演技ができたというのも分かる。妹のトシを演じた森七菜もとても良かった。気持ちの良い作品だった。
