【詳述は、『幾多の北』欄で】地方実在感強い狭い空間に、降って埋めくるあり得ない家具·機械ら。アイデア·細部描き込み、全てに磨きが今ひとつ。

【中庭というくずかご】

IFF2022『東アジア・エクスペリメンタル・コンペティション3』上映にて。作品ページが出来たようなので、追っかけでメモ的に投稿。

場所は新潟らしいですが、古びた長屋の、ガラス戸に三方を囲まれた小さな中庭で、勃発するカタストロフを追ったアニメーション。

いかにも、この家の周囲にありそげな…看板など…レトロなブツが、空から中庭に降ってきて、庭が埋められてゆく。ガチャを外から眺めるような感覚もあり、背徳的だが心地よい。

CGもレトロな質なのは、狙っているのか。和風モンティ・パイソン的トーンも醸される。

最後の“リセット”は意味不明。呆気にとられて終わるかんじ。日本家屋の風情や侘び寂びを笑い飛ばすが、こういう毒を出すことも、善き新陳代謝にはなるな、とは思いました。

<2022.9.30記>