ニューランドさんの映画レビュー・感想・評価

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映画(1907)
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フクちゃんの奇襲(1942年製作の映画)

3.6

【詳述は、『くもとちゅうりっぷ』欄で】ややショボいバジェット、保存状態の作品にしても、背景·家屋·空間の風情·筆致·明度·角度取り、人物たちの駆けるスピード変速·絡んでの動きと方向の(綱引き)力学·闇>>続きを読む

桃太郎 海の神兵(1945年製作の映画)

3.3

【詳述は、『くもとちゅうりっぷ』欄で】マルチプレーン、落下傘部隊細部、日常性いろいろ、こじんまりせぬ拡がり、いろいろ目を見張るが、よく云われる記念碑的傑作、というのは昔からよく分からない。

くもとちゅうりっぷ(1943年製作の映画)

3.6

✔『くもとちゅうりっぷ』及び『フクチヤン奇襲』『桃太郎 海の神兵』▶️▶️
 やはり、今日の目玉は『フクチヤン~』だ。一般にアニメも実写も、規模や関わる人数が増えてくると、個性·こだわり·味わいという
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俺たちの交響楽(1979年製作の映画)

3.1

【詳述は、『非情の男』欄で】ある時期の山田洋次の片腕的存在も、正体よく知らず、監督1作目を観る。あまりに無個性で演出の視点消えてて、時代との実際的接点が浮き上がらないが、武田鉄矢を始め、役者の素の矯正>>続きを読む

非情の男(1961年製作の映画)

3.6

✔『非情の男』及び『俺たちの交響楽』▶️▶️
 高橋治も朝間も、松竹の歴史に於いて、大島や篠田の後塵or山田の脚本共作者·として表には立たなくも、しっかりとある部分を支えていた人たちである。
 高橋治
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ライフ・イットセルフ 未来に続く物語(2018年製作の映画)

3.1

【詳述は、『男と女 人生最良の日々』欄で】幾層もの、(創作)世界·時代、語り手のカブり·引き継ぎ、映画スタイルとルック、凝ってて、真っ当な感動に迂回しながらも信念の下、進んでくが、正統病の気もする。映>>続きを読む

男と女 人生最良の日々(2019年製作の映画)

2.9

✔『男と女 人生最良の日々』及び『ライフ·イットセルフ』▶️▶️
 長い時間を置いての、運命の人との再会の物語の、二本立である。只、一本は片方の老齢化で·もう一本は前回は片方がまだ胎内にいて、その認識
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第七の十字架(1944年製作の映画)

3.0

【詳述は、『潜水艦轟沈す』欄で】ナチズムに毒されきっていない人間性の例証の重ねの説得力、完成度高い霧の強い屋外を模したセットの造型とそれを活かすカメラワークのシーケンス、は魅せるが、それが厳しくは伝わ>>続きを読む

ヒットラーの狂人(1943年製作の映画)

3.6

【詳細は、『潜水艦轟沈す』欄で】差し障り無くなって描けもする今の『炎628』『やがて来たる者へ』に劣らぬ、戦争の、歪み·捻れた·敵味方もない、徹底した人類·人間性破壊·殲滅を成し遂げる必然を、先取って>>続きを読む

潜水艦轟沈す(1941年製作の映画)

3.1

✔『潜水艦轟沈す』及び『ヒットラーの狂人』『第七の十字架』▶️▶️
 ロードショーはまだ寂しいようだが、名画座の固定ファンの付いてるところはかなり復活してきてるようだ。時間ギリギリに行くと、客席が
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アンジェリカの微笑み(2010年製作の映画)

4.1

✔『アンジェリカの微笑み』及び『ラ·ジュテ』『去年マリエンバートで』▶️▶️
16ミリ版が定番の『ラ·ジュテ』を35ミリの強い磁力で観て驚いたが、DCP化の2本については、状態に首をかしげた(『
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奇跡にあずかった男(1987年製作の映画)

3.4

【詳述は、『言いしれぬ恐怖の町』で】創る側も観る側も、気張らず気にせず、映画の境界を踏み越えている。パゾリーニより凄いかも。

言い知れぬ恐怖の町(1964年製作の映画)

4.1

✔『言い知れぬ恐怖の町』及び『奇跡にあずかった男』▶️▶️
 日仏学院はチケットの購入方法が変わり全く見れない人も出てきて私もその一人だった。モッキーはとにかく第一作目だけで後は平凡というのが、会期前
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忍法破り必殺(1964年製作の映画)

3.0

【詳述は、『いも侍·蟹右衛門』】『隠し砦~』を低年齢層·ファミリー向けにしたような、忍者も空手も恋も子供も絡んだ·平明で丁寧で楽しく弛みのない作品。登場人物にTVの『三匹~』『隠密~』からそれぞれ複数>>続きを読む

いも侍 蟹右衛門(1964年製作の映画)

3.2

✔『いも侍·蟹右衛門』及び『忍者破り         必殺』▶️▶️
 松竹というと、蒲田や大船ばかりが思い浮かぶが、時代劇の京都でも老舗の底光りが伺える。元々傍流的な上にこの頃はTV流用ものの多い時
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リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

3.4

✔『リチャード·ジュエル』及び『家族を想うとき』▶️▶️
 イーストウッドとローチ、共に変わらぬ一徹さ·信念·聡明さで、半世紀映画の世界をリードして来た巨人。政治的位置は正反対にしても。最もファンの多
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家族を想うとき(2019年製作の映画)

3.4

【詳述は、『リチャード·ジュエル』欄で】平明に、幻を除けて、見れば見るほど、世界への抜け道の隙が狭い事が伝えられてくる。広い正道はどこから。ローチは、人物の愚かささえ、自己責任を越えた所にと考え直させ>>続きを読む

二等兵物語 前篇女と兵隊 後篇蚤と兵隊(1955年製作の映画)

2.8

【詳述は、『陸軍』欄で】戦後10年、“ぬるさ”がある意味凄い。

陸軍(1944年製作の映画)

4.4

✔『陸軍』及び『二等兵物語』▶️▶️
 戦中と戦後10年の作、日本陸軍、むしろそれへの想いを描いた2本を観る。
 『陸軍』は、40数年ぶりに観たが、やはり作者のあまりの天才ぶりに舌を巻くばかり。気づか
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千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

3.6

【詳述は、『地獄の黙示録ファイナルカット』欄で】調べ尽くされ、組立て絡まされ尽くされ、イージーへも流され尽くされ、限りなく豊穣で怖さに落ち着く、もうひとつの異世界。

地獄の黙示録 ファイナル・カット(2019年製作の映画)

4.1

✔『地獄の黙示録·ファイナルカット』及び『千と千尋の神隠し』▶️▶️
 夕方6時から終電まで、それぞれ20世紀と21世紀で最も有名な映画の内の一本ずつをという、普段の選択ではない豪華鑑賞コースを採る。
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.3

 正直この才女というのか·女傑と呼ぶのか、或いはそういった言い方は性差別に基づくものなのかは知らないけれど、とにかく前作の監督処女作が、期待が大き過ぎたか·またスタイルがフォーマル寄りで、傑作には違い>>続きを読む

君の名は 第一部(1953年製作の映画)

2.9

 元々関心外の作品なので、過去一応3部とも観てるといっても、何年も間を置いてバラバラに違う劇場でたまたま拾ってる程度で、2部以降に出たかアイヌ娘の北原三枝が印象に残ってるくらいで、スカッスカッの創り方>>続きを読む

二人だけの砦(1963年製作の映画)

3.8

【詳述は、『新東京行進曲』欄で】P·スタージェスに比肩の、描写の価値観のズレてズレて止まらず。

新東京行進曲(1953年製作の映画)

2.9

✔『新東京行進曲』及び『二人だけの砦』▶️▶️
 知名度の低さから観るのを躊躇い2日前に予約した時は、残席2枚だけだった。上映機会が少なく、しかも川島だ、ということか。もう1本川島作品があったが、そち
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てんやわんや(1950年製作の映画)

3.5

 1950年代の日本映画は、その質·勢いにおいて、世界のTOPにあったと思う(とは、決して多数派ではないが、外国人の方がよく云ってる。日本でそれを普通に云ってるは、忠男氏くらいか。映画評論家のかなり多>>続きを読む

時間の木(2018年製作の映画)

3.9

【詳述は、『一寸先は闇』欄で】そのイメージ希薄の明け方の暗さの一貫・果てなくまた行き戻る長回しと移動の軌跡・ささやか秘めた内的イメージは、『象は静かに~』を上回る程だが、逆に気負いなく、遊び延長の幼い>>続きを読む

誕生日(1993年製作の映画)

4.2

昔、最高と思った映画は記憶の世界にとどめておくか、今の目で積極的に洗い直してみるか、迷うところだが、その中間くらいの姿勢でいる。公け・世評を離れて、何の根拠も別にない、まったく個人的直感で云うな>>続きを読む

愛染かつら 前後篇(1938年製作の映画)

3.6

どういうわけか、タイミングが合わず、またこのメディア鑑賞歴初期はあまり気にしてなくてやり過ごしてたのもあり、今回初めて観た。総集編で随分短くなってて、時間の重みや細かい経緯の具体描写、或いはダメ>>続きを読む

メル・ブルックス/珍説世界史PART I(1981年製作の映画)

3.1

【詳述は、『マングラー』欄で】構え・題材のスケールに対する、ニヒルなさめかたがよろしい。

マングラー(1995年製作の映画)

3.7

☑️『マングラー』及び『珍説世界史PARTⅠ』▶️▶️
黒沢清さんは、知性では「明」氏より上のようだが、物書きとしても難物で、作家としてはゴダールそのものの時に、好んでA級とB級の狭間の人
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たそがれ酒場(1955年製作の映画)

4.4

綺麗に復元されたプリントが、FCで上映されたのは、2年半前くらいか。ビッグニュースだったが、2回位の限定上映で合わなかった。しかし、毎日映画を見れる知人らも、これには目を通していなかった。一般的に>>続きを読む

楽園(2019年製作の映画)

3.5

【詳細は、『ひとよ』欄で】やや平板だった『菊とギロチン』から、バジェット的にもかなり贅沢・余裕・作り込みが出来るようになったのか、いまやスピルバーグやイーストウッドもしっかり描けなくなった(ノーランら>>続きを読む

ひとよ(2019年製作の映画)

3.8

☑️『ひとよ』及び『楽園』▶️▶️
共に原作の色合いがあるとしても、各々高橋泉と瀬々敬久によって組立てられた『ひとよ』『楽園』の二本立ては、必ずしも成功作と呼べないにも拘わらず、等しく日本人の
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シャンパーニュ(1928年製作の映画)

3.2

【詳述は、『農夫の妻』欄で】軽演劇的他愛なさと、映画的な空間と時間の感性肉体快楽を、綴りきった逸品。

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