ニューランドさんの映画レビュー・感想・評価

ニューランド

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ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男(2019年製作の映画)

4.0

✔『ダークウォーターズ 巨大企業が恐れた男』(4.0p)『スイング·ステート』(3.2p)▶️▶️

 現代の巨大な政治·経済が個人やコミュニティをコケにし破壊してゆくに、抗してく人間に残る力を見つめ
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危いことなら銭になる(1962年製作の映画)

2.7

【詳述は、『殺したのは誰だ』欄で】認識不足で、20数年見ずの作家は、その間大規模な回顧展繰返しの全作、いまや新作以上の注目好評株だったかと、知った。PFFのパゾリーニも今世紀一本も見向きも·の私は>>続きを読む

土曜の午後に(2019年製作の映画)

3.4

✔『土曜の午後に』(3.4p)及び『牛』(3.8p)▶️▶️ 
 福岡市総合図書館とそこでそこが行う映画祭については、アジア映画の情報が少ない分、かなり後で極めて重要な作品が、本年も上映·収蔵されたの
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スープとイデオロギー(2021年製作の映画)

4.0

 この作家の、主として、父や兄を扱った作を嘗て観てきたわけだが、特に優れてるとも思えなかった。それらでもメインに近かったが残った老母の一人暮らし·その介助(日本人の婿はダメと言ってたのも、生活の積重ね>>続きを読む

あなたの顔の前に(2020年製作の映画)

4.0

 一見変わらない、いつも通りという作家ほど、実は確かな変化·進化の道を辿っている。ホン·サンスはロメールと比べられて、必ずホンワカ·寂寥も不可思議に満足させてくれる、安心してチケットを買い·席に着ける>>続きを読む

誘惑(1957年製作の映画)

3.0

【詳述は、『殺したのは誰だ』欄で】松山の美術·セットを活かした、中平のカメラワーク·構図の冴え(特に距離自体は低く短くも畳縁迄一気降りるなんて)も輝くばかりだが(著名芸術家らや新進スター迄顔見世)、2>>続きを読む

四季の愛欲(1958年製作の映画)

3.1

【詳述は、『おんなの渦と淵と流れ』欄で】計れない奔放·乾いた、年より遥か若さ強調の母と3人の子供とそれぞれの家族の、ご都合くっつけ絡み·一寸先は···。このまま着地かなと思うと、情緒·心理(納得は宇野>>続きを読む

街燈(1957年製作の映画)

3.1

【詳述は、『おんなの渦と淵と流れ』欄で】シャンソンとオートクチュール·恋と自立目覚めの群像整理劇、才気煥発仏映画風·小粋さ突き抜けで、クレール·ベッケルというより、日本人がイーストウッドと並んで最>>続きを読む

おんなの渦と淵と流れ(1964年製作の映画)

3.5

✔『おんなの渦と淵と流れ』(3.5p)及び 『四季の愛慾』(3.1p)『街燈』(3.1p)▶️▶️

 中平康という名前からは、少なくとも四半世紀前には傑作は、新藤本=旭演の一本しか思いつかず、21C
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人情紙風船(1937年製作の映画)

4.1

✔『人情紙風船』(4.1p)及び『綴方教室(3.8p)』▶️▶️
 40数年前に見たっきりだが、そんな人間でもいまだに強い愛着をおぼえる、誰に対しても好感度高いだろう二本を、割と間置かずに観る。『人情
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走れ、ウイェ!走れ!(2020年製作の映画)

3.4

【詳述は、『イカれた人生』欄で】パーキンソン病を、明かしづらい空気感、また、気負わず一生付き合ってかねばならぬ·重さを増してく背負い物に、描き、W·アレン的(漫談的?)スタンスが客観力を持たせてる(『>>続きを読む

老人(2020年製作の映画)

3.4

【詳述は、『イカれた人生』欄で】一見地味でブラフもないので損してる気もするが、見た目、損な生き方の選択の根拠までよく描きこんであって(終盤描写の密度がいつしか強まってる)、染み入るものあり。

春の夜の出来事(1955年製作の映画)

2.8

【詳述は、『その壁を砕け』欄で】戦後再開の日活で今一つ厚遇されなかった(社のイメージには八面六臂貢献)が故に、逆に未だ熱狂ファン鎮まらぬ芦川いづみの二十歳前くらい?だろうか、後年イメージを更に遡る可憐>>続きを読む

(1972年製作の映画)

3.5

【詳述は、『春』欄で】手が届く範囲の、まさに「夢の映画」。ただ、真似られても、魂には届かず·表面をなぞるにとどまり、こんな自然な愉悦·葛藤·嵌りは無理か。

密会(1959年製作の映画)

3.1

【詳述は、『その壁を砕け』欄に】半ば低評価に甘んじさせ20年以上、この作家をまともに見てこなかったので幾つか再見中、これはよく聞いてたが、真正初めて。映像·音響の才気ある突出、ベースの確かさ止まりで、>>続きを読む

(1971年製作の映画)

3.6

✔『春』(3.6p)及び『夏』(3.4p)『冬』(3.6p)『秋』(3.5p)▶️▶️ 

 こんな作家、正直聞いた事も無かった。しかし、我々の世代の人間は娯楽映画の厚み·或いは実験映画の大胆スッキリ
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ドリームプラン(2021年製作の映画)

3.4

【詳述は、『クライ·マッチョ』欄で】原題が『キング·リチャード』で元々は更に暴君に設定されてたのかもわからないが、実在のモデルをまんま演っても、キツイし、これくらいでいいのかも。撮影·演技·音楽·編集>>続きを読む

その壁を砕け(1959年製作の映画)

4.1

✔『その壁を砕け』(4.1p)及び『密会』(3.1p)『春の夜の出来事』(2.8p) ▶️▶️

 中平康、確かに幾分かの才気はあれど、特筆すべき傑作としては、新藤兼人脚本と組んだ緊迫感溢るる初期作品
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クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

3.6

✔『クライ·マッチョ』(3.6p)及び『ドリームプラン』(3.4p)▶️▶️
 子供の頃、中曽根さんではないが、NYの知識人·アーチスト等を除けばアメリカは民度が低い、特にその文化の中心のひとつ、アメ
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イカした人生/Madly in Life(2020年製作の映画)

3.6

✔『イカした人生』(3.6p)及び『わたしはダフネ』(3.7p)『サンレモ』(3.7p)『走れ、ウイェ!走れ!』(3.4p)『老人』(3.4p)▶️▶️ 

 EU映画特集本年度テーマ「つながり支え合
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プスタ(大平原)に生きる馬たち(2021年製作の映画)

3.5

【詳述は、『ザ·モール』欄で】テレビドキュメンタリーのように矢鱈に科学や分析を盛り込まず、嘗ての家庭向けもののように、心優しく自然に寄り添い、かつ、最新の撮影機器·調査網で、広大·伸びやか、絡まり·微>>続きを読む

ジャンプ(2020年製作の映画)

3.9

【詳述は、『ザ·モール』欄で】半世紀前のソ連邦の一部とされてたリトアニアで、メカスに遅れること四半世紀、アメリカ亡命=移民を果たした男の、ニクソン·キッシンジャー·フォード·ブレジネフまで揺さぶり、互>>続きを読む

THE MOLE(ザ・モール)(2020年製作の映画)

3.7

✔『ザ·モール』(3.7p)及び『プスタ(大平原)に生きる馬たち』(3.5p)『ジャンプ』(3.9p)▶️▶️

2022EU特集の⑥パートは「ドキュメンタリー」。ドキュメンタリーの現在的創り方
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神に仕える者たち(2020年製作の映画)

3.6

【詳述は、『リカルド·レイスの死の年で』欄で】優れてルックやビジョンに長けてる作品とは分かるが、知性的な作品というのは、あんまり好きになれなくて、自分の程度の低さを思い知るようで、困る。

O2作戦(2020年製作の映画)

3.4

【詳述は、『リカルド·レイスの死の年』欄で】今回のEU映画特集で最も見応えのあるとも云える、風格·語り口·内容と、しっかり豊かな作品で、時制·ルック·敢えて外しめのアクションとミステリー、が分厚く確か>>続きを読む

リカルド・レイスの死の年(2020年製作の映画)

3.5

✔『リカルド·レイスの死の年』(3.5p)及び『神に仕える者たち』(3.6p)『O2作戦』(3.4p)▶️▶️

 今年のEU映画特集の、⑤「歴史」の括り。正直、不勉強で、歴史を背負った人物たちの心情
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落とし穴(2020年製作の映画)

4.2

【詳述は、『ルッツ 海に生きる』欄で】カポーティの初期小説のような、アメリカ南部の土俗+幻想性に遭遇·同化してゆく少年もの風だが、色々因果をバラし過ぎになるとはいえ、得難い手つき~環境描写·その特異個>>続きを読む

女狙撃兵マリュートカ(1956年製作の映画)

3.4

✔『女狙撃手兵マリュートカ』(3.4p)及び『大地』(4.9p)▶️▶️

 ウクライナ映画企画をパスし続けてきたので、旧作再見で、間に合わす。
 『~マリュートカ』の印象は、モノクロ作品として記憶し
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灰色の石の中で(1983年製作の映画)

3.5

✔『灰色の石の中で』(3.5p)及び『がんばれかめさん』(3.4p)『処刑の丘』(4.1p)▶️▶️

 ウクライナを代表する映画監督としては、二十歳位の時は、ドヴジェンコしか知らず、かつ、ロシアとウ
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ルッツ 海に生きる/ルッツ(2021年製作の映画)

3.5

✔『ルッツ 海に生きる』(3.5p)及び『オーナーズ』(3.4p)『落とし穴』(4.2p)▶️▶️ 

 2022EUフィルムデーズのテーマ「つながり支え合う~」、括りの③は「人と働き·暮らす」。それ
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ユキとの写真(2019年製作の映画)

3.4

【詳述は、『アントニオとレオ』欄で】白人社会の、日本人とロマ人への異端視が引っかかるが(日本人てポラロイドをそんなふうに捉えてるか?)、それも含めた、ハネケ+ロージー的な、端正で微妙に歪み·朧ろでもあ>>続きを読む

ピサの約束(2019年製作の映画)

4.5

【詳述は、『アントニオとレオ』欄で】EU映画特集なのに血·アイデンティティの覚束ぬ主人公、青春映画としても、恋や目指す道の進捗掴めず。カットがブレてはトビ·ナガれ、描写も舞った侭。瞬間毎の不安定世界推>>続きを読む

アントニオとレオ(2020年製作の映画)

3.6

✔『アントニオとレオ』(3.6p)『もう雪は降らない』(3.5p)『ピサの約束』(4.5p)『ユキとの写真』(3.4p)▶️▶️

現代EU映画特集で、②‘移民たち’と括られてるは4本。テーマ
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オライの決断(2019年製作の映画)

3.4

【詳述は、『恋人はアンバー』欄で】「この地上で只ひとつ怖い(=素晴らしい)のは、人間誰もが、自分なりの正しさを持って生きてる事だ」は和田誠さんの高名な著書に載ってるのか(和田さんは頑迷なデュヴィヴィエ>>続きを読む

ライダーズ・オブ・ジャスティス(2020年製作の映画)

3.9

【詳述は、『007 ノー·タイム·トゥ·ダイ』欄で】 近年のマッツの映画に外れはなし、此れはまた取分け傑作だった。どんでん返しがストーリーに留まらず、観るものの価値観自体を拡げてくれる。情報と現実を確>>続きを読む

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

3.3

✔『`007 ノー·タイム·トゥ·ダイ』(3.3p)及び『ライダーズ·オブ·ジャスティス』(3.9p)▶️▶️

 これはどういう二本立てなのか。現代を代表するスター対決か、或いは社会正義に基づく、暴
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