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マジック・マイク ラストダンスのrage30のネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

『マジック・マイク』シリーズ、最新作。

「なんで今更マジック・マイクの続編が?」という感じで不安もあったのですが、変に湿っぽい話でもなく、ジャンル映画的な軽さがあって、意外と楽しめました。

物語に関しては、『マジック・マイク ロンドン編』という感じで、マイクがロンドンでショーを作り上げるまでが描かれます。
メンバーをオーディションで集めたり、開催に向けてトラブルが起こったりと、この辺は劇団スタートアップものならではの、ワクワクやドキドキを味わう事が出来るでしょう。

そして、本シリーズの目玉となるのが、ダンスシーン。
大人になって表現力が増したチャニング・テイタムは元より、本作は新しく若いダンサーを入れたのが良かったなと。
どのダンサーも動きにキレがありますし、フィジカルで魅せるパフォーマンスは男が見ても、凄いなと思わされるものがあります。
バスの座席を活かしたダンスも面白かったし、雨の中で踊るチャニング・テイタムなど、ちゃんと新味のあるダンスシーンを用意している事にも感心させられました。

ストリップダンスをあくまで女性を喜ばす…エンパワーメントさせる為のものとして、フェミニズムと繋げているのも良いし、それはもう1人の主人公マックスの自立の物語とも呼応していて。
もっと言えば、コロナ禍を経て、疲弊した全ての人を、ダンスを通してエンパワーメントさせたい…そんな心意気まで個人的には感じちゃったかな。

題材的に万人向けとは言えないけれど、ジャンル映画の様に気軽に見れる作品ですし、過去作を未見でも楽しめる作品なので、ちょっと疲れた時や元気になりたい時にオススメしたい作品です。
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