大好きな家族と過ごした幼少期。
しかも最初で最後の2人旅を
回想する夏の美しいシーンたち。
かけがえのない時間は
夏の終わりとともに‥
という哀愁を纏った映像。
家族との旅って、少し退屈だったり、
めんどくさいなあとか‥ありますよね、
断片的でも、その一片を思い出すと
頭の中がすべてを引っ張り出してきて
タイムリープしてしまったり。
どうでもいいようなことが
実はやたら思い出深かったり。
天気や温度、湿度なんかも
伝わってくるような画でした。
落としどころも
シームレスで穏やかなので、
哀しみや傷み、そして
狂おしいほどの愛しさが浮き彫りに。
終わってしまうことと、だからこそ
これから始めなきゃいけないこと。
“説明描写なくとにかく撮りました”。
そんな作品でした。