六四二

aftersun/アフターサンの六四二のレビュー・感想・評価

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)
4.2
二度見てようやく映っているものの意味がわかった。ソフィは父と過ごした20年前のことを思い出している。
20年前、父カラムは壮絶な内面をかかえながら、「ソフィと過ごす最後」と決めたトルコでの日々に臨んだのだ。
カラムはそうは言わないし、映画もはっきり語りはしないがカラムの言動の端々にそれを表出させており、見る態度が決まって初めてそのディテールの意味が見えてくる。見るものに死を連想させ予感させるものの数々。ソフィの想像なのか誇張された記憶なのかいろんなふうに解釈できる。
ラストに近いところで使われているフレディの歌だが、映画のために作られた楽曲と思えるほどそのシーンにハマっていて怖くなった。
六四二

六四二