aftersun／アフターサンのたけのこのレビュー・感想・評価

アフターサン: 人生のハイライトが過ぎ去った後に訪れる時間

もう一度は見れないかもしれない

両者のバックグラウンドを直接的に描くことなく、映像表現と雰囲気だけで魅せる監督や主演2人のレベルの高さ。微笑ましさと儚さが波のように押し迫る。自分は気持ちが安定した状態で見れましたが、そうじゃない時に鑑賞した場合、しばらく動けそうにない作品だと感じる。

何気ない会話を振り返ると父カラムの言葉1つ1つは自身の人生から絞り出された重すぎる言葉だった。これが父カラムのハイライトでありその光とのギャップが何よりも大きな壁となったのかもしれない。