ホイッスル

燈火(ネオン)は消えず/消えゆく燈火のホイッスルのレビュー・感想・評価

3.8
東京国際映画祭、アジアの未来部門にて。

街中から姿を消しつつあるネオン灯の儚さと、夫に先立たれた妻の哀しみとがシンクロした、美しい作品でした。
その一方で、湿っぽくなり過ぎない程度にクスッと笑える場面が挟まれ、これが初監督作品とは思えないほどにちょうど良い温度感でした。

後半の展開がやや足早にも感じられましたが、トータルで中々に楽しめた作品でした。
映画祭上映作品としては珍しく、既に日本語版のポスターや予告編があるようなので、武蔵野館あたりで公開されるといいですね。

■あらすじ(TIFF公式HPより)
腕利きのネオンサイン職人だった夫の死後、失意の妻はやがて夫がやり残したネオン製作の夢を継承しようと決意する。サイモン・ヤムとシルヴィア・チャンの名優コンビが夫婦を演じる、注目の香港作品。
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