濱口竜介監督、「偶然と想像」以来、約2年半ぶりの劇場公開作品。
昨年の映画祭にて、同じ撮影素材からなる別作品「GIFT」を鑑賞済みだったので、見たことのあるシーンもあったものの、やはり淡々とした会話劇は流石の濱口節でした。
印象に残る会話シーンは多数ありましたが、中でも作品を象徴するような説明会のシーン、絶品でした…。
かなり余白の多い作品だったこともあり、「GIFT」よりこちらを先に観たかったなぁ、とも思ってしまいました…。
監督の作品としては、東北ドキュメンタリーや「寝ても覚めても」とは違うアプローチで正面から雄大な自然を捉えていた感じもあり、一度では咀嚼しきれない作品だったなと思います…。