ゆゆゆ

燈火(ネオン)は消えず/消えゆく燈火のゆゆゆのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

わたしが訪れた香港はまだまだネオン看板が幅をきかせていて存在感強く街にあった頃で。
100万ドルの夜景といわれたヴィクトリアピークは曇り空でどうにもパッとしなかったけれど、九龍に下りてくればネオン輝くネイザン・ロードの夜の賑わいに(嗚呼…アジア…力強ぃ…)と感じたものでした。

予告編を見たときに、今はもう失われつつある光景になっているのか…とショックを受け、コレは見ておかなくては…!と思ったのと、
金馬奨を見ていて(2022年の)最優秀主演女優賞を台湾生まれの張艾嘉がもらっていたなぁ…燈火闌珊…あ、これかぁ!というのもあって、雪予報のなか新宿へ。

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恋に堕ちて結婚して仲良し夫婦♡順風満帆〜共に白髪になるまで…と思った矢先に旦那に先立たれ夫の遺志を継いで工房を立て直していく…という話かと思いきや

悲しみの淵で立ち止まり目を向けられずにいたことへスポットを当ててみたら…
娘とは心の隔たりがあり
死んだ夫には借金も女性の陰もあるし
自分も夫にツラく当たっていた…

女性疑惑?は少し内容薄くて正直…コレ要る?と思ったかな…入れるならもう少し強めなエピソードください感。でもキレイなだけではない現実味を加えたかったのかな…

そんな中でへニック・チャウ演じる自称弟子。
シルヴィア・チャンとネオンを作ろうと奮闘する日々や、お婆ちゃんの命日を「お祝い」しに水辺へ訪れるシーン、そして卒業🎓に
なんだか心がホッとしていました。
居てくれてありがとう。

映画自体は103分だった?って思わされた。中弛みなく満足感。
香港はSARSも大変だったのね…そうだったね…
現在は9割方姿を消したというネオン看板ですが、きっと見る人に沢山の力をくれた存在だったよねと思ったのでした。
ゆゆゆ

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