矢野竜子

エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版の矢野竜子のレビュー・感想・評価

4.4
一人一人が何かと何かの間で
絶えず揺れ続け葛藤する映画。
物事や考え方等単純ではなくなっている時代。
人は馬鹿みたいにひたすらに喋り続けて
戸惑い邪推し混乱し
不器用ながらそれでも生きる。
情報(言葉)の洪水と暗闇の重要性。
ラストで観客に与えられる希望であり
一つの答え。
ふたりから一人になり、またふたりに。
エドワードヤンの優しさ。
原題の独立時代というタイトルの方が
作品にあっていると思う。