このレビューはネタバレを含みます
ヒーロー職を封印したままパッとしない中年期を迎えたデッドプールが成り行きでウルヴァリンと共闘することに。ただしこのウルヴァリンはマルチバースの中でも最低最悪のウルヴァリンだった。体だけは不死身の凸凹コンビはアベンジャーズのようなカッコいい「スーパーヒーロー」になれるのか?
ウルヴァリン目当てで見に行きました。やはりウルヴァリンのヒュー・ジャックマンは最高にカッコ良くてセクシーでした。原作風コスチュームも不滅の肉体美もひたすら眼福で、もはや生きて動いているだけで自然と両手が合わさります。
要所要所ではさまれる過去のX-MENシリーズの映像も感慨深くて、チャールズ・エグゼビア兼我らがピカード艦長パトリック・スチュワート氏がニコニコしながら出てきた瞬間などは観てるこっちまでホッコリいたしました。出ていたのは0.5秒くらいでしたが。
実はエンドゲームあたりですでにアメコミ映画に食傷しておりまして、今作も全く期待せずただただヒュー=ウルヴァリンを拝みに行ったのですが、期待値が低かったせいであまり広がりのないお話の割に楽しめました。ワンちゃんにもびっくりしました。ネットニュースで見たことのある“有名犬”なので最初CGかと思いました。仕立て屋のセクハラ爺さんのアホくさいシーンも好きです。
そうは言ってもやはり音にしても暴力シーンにしても刺激過多で疲れました。歳を取ると冒険より温泉に和むようになるものです。やはり映画館で浴びるアメコミ映画はこれで卒業だろうとは思います。奇しくもこれまで楽しんできた過去を振り返るようなある種同窓会みたいな作品でもありました。