オーウェン

デッドプール&ウルヴァリンのオーウェンのレビュー・感想・評価

4.2
初めて情報が解禁されたときに、本当に共演するのかと思ったデッドプールとウルヴァリン。
水と油みたいな2人だが、マルチバースによって、更に20世紀FOXを巡るゴタゴタによって実現した。

冒頭から遊びまくりであり、会社の事情を観客に向かって喋りまくり。
デッドプール自身はアベンジャーズに入りたいのに、与えられた任務はウルヴァリンの捜索。

コミックやら実際のゴシップまでもネタに取り込む貪欲さ。
自分の妻でさえ平気で出すライアン・レイノルズだが、過去作のキャラを出すと同時に、不遇に終わったキャラの救済も兼ねている。

それはデッドプールの最初に登場したときや、「グリーンランタン」で大失敗した過去がある。
だから復活させたのには意味があるし、ブレイドを出したのは当然3作目でスナイプスと共演したからに他ならない。

クリス・エヴァンスもネタであると同時に、新作が出るので訣別の意味もあるのだろう。
一方噂で終わったテイタムのガンビットは普通に新作が見てみたいほど。

死なないデッドプールとウルヴァリンは喧嘩しまくりであり、ウルヴァリンが複数出るなら、デッドプールもこれでもかと登場させ殺しまくる。
ウルヴァリンにマスクを着けさせたのも訣別の意味があったのかも。

そしてエンドロールにとある映像が流れるのだが、これこそ過去作に敬意を払ったライアン・レイノルズの観客への贈り物だろう。

好き放題やった割にしっかりまとまっているが、これはデッドプールというキャラだからであり、他のキャラでは不可能というのがはっきり分かる。
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