「暴れ牛の尻尾を持って捕えるようなもんだ」
優等生。
彼はなんでもできるんだ。成績は学年トップ。球技大会はヒーロー。生徒会の選挙は弁舌爽やかで代議士顔負け。女の子はみんなキャーキャー彼を追いかける。
そんな印象の西部劇映画でした。可愛げに欠けるんだな。ドラマとして中身が充実しすぎているんです。
西部劇とか任侠もの映画は、不器用、不細工、デクノボウな主人公がちょうどいい。
自身を投影できるアウトローが泥まみれになって権威に立ち向かい、苦しんで苦しんで最後に勝つ。だから痛快なんです。
だから、この映画は私が求める西部劇とちょっと違う。
「なぜこんな“なり”をしちゃいけないの?」
「他人に見せたくないからだ」