リオ・ブラボーの作品情報・感想・評価

「リオ・ブラボー」に投稿された感想・評価

リッキー・ネルソンが赤い河を歌いだすと、やがてみんなに伝わり、染み渡っていったあのシーン。わたしには西部劇全体の安らぎを感じた。それはアメリカが発したため息のような...

歌のその素晴らしさよ。
ろ

ろの感想・評価

5.0

保安官チャンスは殺人犯ジョーを逮捕した。
そこへ、ジョーを取り戻そうと兄・バーデットの一味があの手この手で襲いかかる・・・。

「あれがバーデットの言葉、“デグエイヨ”皆殺しの歌だ。」
「なるほど。俺たちも皆殺しか。」
詰所はバーデットの子分たちに見張られ、チャンスに加勢しようとした友人はすぐさま殺される。
夜通し響き渡る、不穏なトランペットの音色。
仲間は足の不自由なおじいさんと酒浸りの弟。
はたしてこのわずかな手勢で、連邦保安官がくるまでの6日間を乗り切れるだろうか?


失恋をきっかけに、有り金すべてつぎ込むほど酒に依存するようになったチャンスの弟(彼も保安官)・デュード。
浮浪者のような身なりの彼は、「これで酒を買えよ」と銀貨を投げられからかわれる。
手の震えから早撃ちもできなくなり、すっかり自信を失ったデュード。
しかし町の危機に直面することで、酒を断とうと己と闘い始める。

仲間と上手くいかないことで酒を呑み、自己嫌悪と二日酔いに苦しむデュードは保安官をやめることを決意。
バッジを外し、酒瓶に手を伸ばし、コップになみなみと注ぐその泣きそうな顔は、また酒に溺れてしまうのか?本当にそれでいいのか?と自問自答を繰り返す。
そこへ、ふたたびあの“デグエイヨ”が聴こえてくる。
デュードは注いだ酒を黙って瓶に戻す、一滴も零さずに。
「あの音楽で急に震えが止まった。あれで敵がだれかを思い出した。もう二度と忘れない。」


カウンターに置かれた一杯のビールに、血がしたたり落ち真っ赤に染まる。
その一杯を、一体だれが口にするだろうか?


夜を歩く二人の保安官にひたすら痺れるのに、ダイナマイトを俺も俺もと撃ちまくるあの可愛さはなんだろう。
チャンスとデュードはもちろん、おじいちゃん保安官・スタンピーにも注目の一本です。











( ..)φ

こないだ観たジョン・カーペンター監督の「要塞警察」(めちゃくちゃおもしろい)のインタビューで、この映画を参考にしたと仰っていたので観てみました。
「要塞警察」の編集は監督自身がされているそうなのだけど、クレジットに記載されているのは監督の名前じゃなくて、“ジョン・T・チャンス”。「リオ・ブラボー」のチャンス保安官なんです。憧れちゃうの分かるなぁ、すごく魅力的なキャラクター。

それから「ロング・グッドバイ」でウォルターブレナンさんのモノマネをするガードマンが出てくるけど、ようやくご本人を見られて大感動。スタンピーの見せ場もめちゃくちゃいいし、クセ強めな笑い声も最高。

あと酒が入ったグラスに血が滲むカット、「ブレードランナー」でまったく同じ画があるの。(口の中を切ったデッカードが酒を呑んだときグラスに血が滲む)
見くびられるデュードが決めた鮮やかな一発に拍手喝采の1シーン!
りっく

りっくの感想・評価

4.5
リアリズム西部劇の傑作と評された「真昼の決闘」のアンチテーゼとして制作された本作は、社会性を持たず、観客を楽しませることが最大のテーマであり、目の高さに固定されたカメラ、スピーディーなアクション、練られた簡潔なセリフの応酬といったスタイルで、自分好みの非日常的世界を構築している。

誰もかなう者のいないタフな保安官ジョンウェイン、アルコール依存症の拳銃使いディーンマーティン、頭の切れる若者リッキーネルソン、足の不自由な老人ウォルターブレナンという仲間とともに悪漢たちと闘い、そこに旅の女トウェインの恋愛が絡むという他愛のないものだが、プロの男たちの戦いと男同士の友情物語に仕上げる。

ゆったりとしたテンポと、それを生む主人公たちののどかさが最大の特徴。ウェインがマーティンを依存症から救い出す場面や、四人が冗談や歌に興じる場面を丁寧に描くことで友情のすばらしさをうたっており、それはまるでピクニックを楽しんでいるような印象を受ける。また敵と闘う時も、ゲームに興じるような雰囲気があり、それがすこぶる楽しいのである。
うめ

うめの感想・評価

4.0
変に意地をはるのも
かっこつけるもの
素直になれないのも
男の性なのだ
でも
それが出来なくなったら
男として生きる意味がない

男ってそんなものかな
そう
男ってのはそんなもんさ

本気になればなるほど
滑稽になってしまう
そんな男の馬鹿らしさとロマンが詰まった愛すべき作品
はせ

はせの感想・評価

4.0
真昼の決闘のアンチテーゼとして作られたということもあり、ザ西部劇的な作品であった。
個人的にデュードとコロラドがライフルと愛馬を歌うシーンが良かった
ジョンウェインはいい役多いな〜
リオ・ブラボー
エル・ドラド
リオ・ロボ
  ハワード・ホークス監督
  西部劇三部作
監督のハワード・ホークスと主演のジョン・ウェインは『真昼の決闘』で描かれた保安官の姿に不満だったらしい。そのアンチテーゼとして製作され、完成した本作は一級の娯楽活劇となった。

ウェインが扮するのは保安官のチャンス。チャンスはジョーという殺人犯を捕らる。兄のネイサンは弟を奪回しようと手下を使って街を包囲する。チャンスは連邦保安官が来るまでの間、アル中のデュード、足の悪い老人スタンピー、早撃ちのコロラドと共にネイサン一味と闘う。また、女賭博師であり踊り子のフェザーズがチャンスに絡んでくる。

メインプロットは一直線だが、サブプロットは豊富だ。中でも惹かれるのが、チャンスとデュードの友情だ。デュードは女に捨てられ、酒に溺れ、一文無しになる。チャンスは兄弟同然の彼を救おうとする。一方、チャンスはフェザーズとの関係に踏み込めない状態が続く。

ホークスは西部劇に男の友情とロマンスと歌とアクションの風味を加える。歌手でもあるディーン・マーティンとリッキー・ネルソンが歌う「ライフルと愛馬」は大らかさとユーモアを感じさせる。まさに、一級の娯楽活劇だ。
最後の銃撃戦が最高です。
 キャラクターも面白い。グダグダ文句言いながらやっているのも面白い。
世の有名監督が好きな理由も分かります
Hagieen

Hagieenの感想・評価

3.5
ジョン・ウェイン主演、ハワード・ホークス監督の西部劇。
古い映画なので、今の感覚からするとゆったりした印象。マカロニ・ウエスタンと比べるとアクもなく王道。しかし、これぞ古き良き時代のアメリカ映画という感じ。

西部劇というとアウトローなイメージだが、本作の主人公は保安官なので、ひたすら正義を貫く。真面目ちゃんゆえに女性の扱いが苦手だったり、規律を守る厳しさと、眼差しからにじみ出るやさしさなどジョン・ウェインが好演。キャラ起ちという点では主人公には面白みがないのだが、相棒のデュードや脚の不自由な老シェリフのスタンピー、若いガンマンのコロラド、女詐欺師のフェザーズなど脇役が魅力的。

フェザーズ役のアンジー・ディキンソンがいい。昔のアメリカ映画の女優の方が魅力的に感じる。現代よりフェミニンだからかもしれんが・・・
緑雨

緑雨の感想・評価

3.5
正直なところ、名作だとは云えないと思うが、独特の妙味がある。いつまでたってもコトが始まらず、敵も味方もウダウダやってるだけ。この余裕ある尺の使い方。それでここまで魅せてしまうんだから。ウォルター・ブレナンの可笑しみが堪らんし、即興風セッションにも聞き惚れる。
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