爽

コンビニエンスストアの爽のレビュー・感想・評価

コンビニエンスストア(2022年製作の映画)
3.5
如何にもベルリンらしい、搾取される側の視点から歪んだ社会構造を描いた作品。
正直この手の作品は食傷気味で、またかよと思わずにいられなかったが、これはセレクションの問題ではなく観ることを選んだ自分の問題だなと、、。
でも映画祭って、世界の新作を扱うことで時事問題のショーウィンドウになる役割もあるから、勿論大切な作品には違いない。
作品自体は非常に緻密な作りで、遊びが無い分息苦しさを強いられる内容になっている。
でもこれは主題が主題だから、終始暗い雰囲気やけどこれで間違いなく正解で。
都市/周縁構造が国単位で起こっているっていうのがグローバルな問題としてあるということ。
これはR.M.N.にも通じて描かれるけど、経済的格差に伴う移民(出稼ぎ)は如何ともし難い問題である。

うーん。こういう作品を観るたびに、頭を抱えてしまう。経済的な搾取が無くなる日は来るのだろうか。
爽