このレビューはネタバレを含みます
モノクロ映像にすることで主人公と同じ目線になれる。
光を取り戻すシーンでそれまでモノクロだった世界を一瞬だけカラーでフラッシュバックさせるのは、この世界の儚さとありがたみを伝えてくれる良い演出だった。
ただ、友部を始めとして、大半の要素がこの映画を駄作にしている。
反戦や色覚異常、同性愛を描くのならもっとしっかり描くべきだ。
あんなにクズな友部は幼少期のいじめごときじゃ許されないし、あれほど予告で「戦争とはなにか」というテーマを打ち出しといて、最後が中身のないオチにされてもこっちは困るし、なにより主人公があんなにホイホイついて行ってたら、それこそ同性愛者をただの話聞いてほしいメンヘラに格下げしているようにしかみえない。
映像だけは良かったからこそ、この監督は脚本は誰かに任せるべきだ。