ロドリゴ監督は『おもかげ』を撮った監督さん。
家族の描き方がとても良すぎて涙したのも納得。
わたしの感じ方だけど、まるで二部構成のような話だなと思った。これは実話を基にしてるとのこと。
一部は移住者と、この村で生まれ育ち死んでゆく者とがエスカレートしてゆく対立構造をスリラー色強めに描き、村厭ものとして最初は観ていたが…。
前半の移住者夫役ドゥニ・メノーシェの強い存在感からどんどん妻役のマリナ・フォイスへ比重がシフトしてゆく二部目。
妻から夫への愛、離れて暮らす娘と交わす愛情、そして静かに燃えたぎる執念が描かれ、もうすっかり物語に没頭してた。
マリナ・フォイスがほんと素晴らしい。
移住者夫の信念は素晴らしいけど、村民の理解無くしては無理だったんじゃないかな…と思う。
不安を口にしながらも夫の信念を支えようとどんと構えた奥さま凄いな。
夫婦が飼ってるワンコが敵側のひとりにめちゃくちゃ懐いてて、おいおい…と思ったけど、ダメワンコでまた可愛い。
偏屈な村民の代表格シャンを演じたルイス・サエラのインタビュー読んだけど、役柄を理解した理性的な語り口でぜんぜん役柄と違う！
やっぱり役者って凄いな！
