難しかった
内容としては、後から思い返すと納得出来るものの、上映中はとにかく静かで、物語に大きな起伏があるわけではなく、登場人物達も、なかなか心の内を観ている側に見せてくれない
この人達は、一体何を考えているのか？
ずっと分からないままに物語は進む
ラスト数分の、クライマックスになったところでこの物語の恐ろしさに気付かされる
心の中に潜み、巣食う、怪物(マンティコア)、それに気付かされた主人公フリアンの絶望、その過程の残酷さ、それが故に、彼のとった選択の悲しさ、その感傷に浸る中、ヒロインとも云えるディアナの取った行動の意味、想像した時に、あっては欲しくない、と思える不気味さ、悍ましさ
暗い画面の中を、仄暗い欲望が這いずる、気持ち悪くも、覗き込みたくなる映画
