レイチェル

父は憶えているのレイチェルのレビュー・感想・評価

父は憶えている(2022年製作の映画)
4.0
素晴らしかった…こういう映画が大好き。

キルギスという国について無知だった。容姿が日本人に似ているモンゴロイド系。イスラム国家。親日国家。

山脈に囲まれた自然豊かな国で中央アジアのスイスと呼ばれる(こともある)。

経済的には豊かではなく、物語の父ザールクはロシアに出稼ぎに行きそのまま行方不明に。息子クバトがネットで探して23年ぶりに発見。村に連れ戻したが父は記憶喪失で言葉も話さないのだった…

しかもクバトの母ウムスナイ、つまりザールクの妻は夫が死んだと思い再婚しているのだった。村の有力者で強欲な男と…

ウムスナイの後悔、涙、夫の暴力…
ウムスナイの立場だったらと思ってとても辛かった。義母も意地悪!

ザールクは記憶喪失で何もわからないが、村の友人達は喜んで迎えて温かい。少しおとぼけな友人達が愛おしい。飲酒運転しすぎるけれど。

息子クバトの妻がとても良い人。幼い娘、ムチムチの赤ちゃんの息子、可愛くてたまらない。

父は何を憶えていたのか、最後にわかる。その後の展開を想像に任せて映画が終わるのがとても良い。説明しすぎないのがとても良かった。
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