山田洋次監督の作品だなあって随所に感じた映画でした。
穏やかに時間が流れて、言葉ひとつひとつに人情と生活の目線があって、なんというかすーっと心に入り込んでくる。
"母さん"の福江（吉永小百合）の亡き夫は足袋職人、その家に集まってくる息子の昭夫（大泉洋）、孫の舞（永野芽郁）、ひなげしの会のお世話係たち、下町の足袋屋教会の牧師（寺尾聡）を軸に置いた人情ドラマ。
これぞ山田洋次の世界観。
吉永小百合さんは年齢を感じさせない美がある。好きな人を語る表情が乙女そのもの。失恋の反応がなんとも全く女子になって、なんて可愛いんだろう。演技上手いなぁ。
自分からは言わないと言っていた福江が連れて行ってと言った。その心理、その勇気が本当に恋する乙女だった。
今回は、シネマイレージポイントでの無料鑑賞。お金払ってないだけに得した気分倍増◎
