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春に散るのwoosのレビュー・感想・評価

春に散る(2023年製作の映画)
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TOHOシネマズ池袋にて鑑賞。
2023年新作劇場鑑賞58作目。
客席は8割くらい。
テーマ「今の自分に賭ける」

[全体として]
沢木耕太郎の原作は未読。ていうか『深夜特急』くらいしか読んだことない。でも結構楽しみだった作品。
お話的には、老齢に差し掛かる元ボクサーがアメリカから帰国し、とあることから若いボクサーに路上でカウンターを当てノックアウトする。若いボクサーは梲が上がらないボクサー人生を変えるべく老元ボクサーにコーチングを頼むことになるのだが。。。みたいな話。
佐藤浩市さんが真っ白の髪で渋すぎる元ボクサー役を演じる。

[良かったところ]
最近横浜流星さんが出ている作品を見ることが増えてる気がするが、今旬なんだろうなと思うくらい良い演技だと思う。今作に関しては本人が空手をやっていたりこの映画のためにボクシングのプロライセンスを取得したりと、説得力があるボクシング描写も良かった。
物語としてはわりと王道のスポ根ものという感じだったが、何かを諦めた人と、諦めなかった人生を歩んでいる人が交差する物語で、誰しもが経験する事をボクシングというスポーツに反映させている。技術的な部分がマニアックすぎなくて普段ボクシングをあまり見ない人でもわかりやすいし共感できる部分も多い作品だったと思う。
登場人物の考えも非常に伝わる人物描写だった。
あと鶴ちゃん好きとしては非常に嬉しいキャスティングだった。

[気になったところ]
仁さんがジーさんに聞こえる箇所が多くて混乱した。
スローモーションの箇所はほんとに当ててるのであればもっと顔が歪んだり、振動があると思うのでちょっと迫力不足かなと思った。




※以下若干ネタバレ






不謹慎だけど絶対心スポになるよな。。あの場所。。

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スポーツの中でも競技人生が短いであろうボクシングの儚さと、一気に咲いて一気に散る桜の対比がうまく表現されている映画でした。
すごくいい映画だったと思います。
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